『Webマーケティングの仕事は本当に激務すぎるのか?』徹底解説します。
Google・Yahoo!・Twitter・Instagramのような、ネット広告を運用する
Web広告代理店をはじめ、Webマーケ業界の仕事は多忙だと言われています。
確かに
ネット広告の分析
ホームページ分析
SNSアカウント管理
報告用レポート作成
など様々なタスクがあるため、会社によっては残業も多いと思います。
そこで今回はWebマーケティング業界の仕事は、本当に多忙なのか?
現役で活動する私の体験談も合わせて、詳しく紹介していきますね。
またWebマーケターを目指す方向けに、工夫次第で激務を回避する方法
この業界で消耗しないための心構えなども、私の経験から解説します。
【多忙】Webマーケティング業界が激務になりやすい理由6つ
最初に結論をお伝えすると、Webマーケターの仕事が"暇"か"忙しい"かで言うと
基本的に1日慌ただしくタスクをこなすことが多いので、忙しく感じると思います。
スケジュール通りに仕事がこなせないと、どんどん予定が後ろ倒しになるので
Webマーケティング業界に入って最初慣れないうちは、残業をすることも多いでしょう。
(対応する)Webマーケ施策の種類が多い
まず、Webマーケターが忙しくなる理由の一つが「施策の種類が多い」ためです。
そもそもWebマーケティングは、Google・Yahoo!・Twitter・Instagramなど
様々なWebサービスを活用して、企業の売上を伸ばす"戦略を考える"仕事なので
ホームページの分析
リスティング広告の運用
ディスプレイ広告の運用
SNS広告の運用
SEO対策のオペレーション
など多くのタスクをこなす必要があり、日中はかなり忙しく過ごすことが多いです。
担当するクライアントも(1社だけではなく)3~5社、一人で担当していくので
基本的にマルチタスクで"数値を伸ばす"ために、検証→改善を繰り返していきます。
Webマーケティングの仕事は、明確な正解がないので、常に試行錯誤の繰り返しで
「様々なネット施策を試していく」必要があるので、やはり時間がかかってしまいます。
(売上の)目標を達成できてない時の対応
そして自ら考えた"Webマーケの企画"を実施し、最初から上手くいけば良いのですが
目標に達成出来ていない場合は、新し施策を実行したりと、忙しい状況が続きます。
Webマーケティングは、ネット広告・SEO対策・SNSアカウントの運用などを実施し
安定的に"売上目標を達成"できるようになれば、比較的仕事が楽になるのですが
それまでは施策の改善や、その都度クライアントへの報告も必要になってきます。
クライアントがWebマーケターに求めるのは、良くも悪くも結果(=売上)なので
期待通りの結果を出せないと、多忙な毎日から抜け出せないというのは正直あります。
(各種ネット広告の)仕様変更が多いから
そして、各種Webサービスの「仕様変更がとにかく多い」のも多忙になる原因です。
例えばGoogle・Yahoo!のような検索エンジンは、定期的に"アップデート"を実施しており
その度に担当するお客さんのホームページの検索順位が、上がったり・下がったります。
Google・Yahoo!の検索順位が下がれば、当然ホームページのアクセス数・注文数も下がるので
Webマーケターは、早急にアップデートの傾向を分析して、対策を考える必要があります。
ネット広告・SNSの運用に関しても
- 新しく追加された機能
- もう使えなくなった機能
など仕様・ルール変更が常に起こるので、その都度対策をする必要があります。
これも様々なプラットフォームを活用して仕事をする、Webマーケターが多忙になる原因です。
(勉強)新しい情報のインプットも必要!
更にWebマーケティング業界は非常に変化が激しく、新しいWebサービスが次々に登場します。
例えばショートムービーアプリ"TikTok"は、YouTubeを超える動画SNSとして注目を集めており
最近ではTikTokアカウントを開設したり、広告を配信したいという企業も増えてきてます。
このように新しいWebサービスが登場すれば、すぐに情報収集をして、企業の商品・サービスと
マッチしそうであれば提案→導入まで進めていくのも、Webマーケターの仕事の一つです。
これもWebマーケターが忙しくなる原因の一つで、毎日タスクをこなしていく中で
新しいWebサービスの「特徴・効果的な運用方法」など、勉強する時間も必要になります。
(広告運用)膨大なクリエイティブテスト
そしてWebマーケターの仕事の中で、一番大変なのが「クリエイティブテスト」です。
例えばGoogle・Yahoo!・Twitter・Instagramなど、ネット広告の運用に関しては
様々な種類のバナーや動画を用意して
どれがクリック率が高いか?
どれが注文に繋がりやすいか?
など検証していくのですが、担当するクライアントの予算が増えれば増えるほど
配信するクリエイティブの数が膨大になるため、その分Webマーケターは多忙になります。
実際YouTubeに"3秒でスキップできる"動画広告を配信してみると、
- 3秒でスキップされやすい動画
- 3秒以降も視聴されやすい動画
のように活用する動画ごとに成果は大きく異なるので、このクリエイティブテストは非常に大事です。
そのためWebマーケの中でも「ネット広告運用」に携わる場合、忙しくなる可能性が高いと思います。
(リモートワーク)オンライン会議の多さ
これはWebマーケ業界に限ったことではありませんが、外出自粛によるリモートワークの普及で
"オンライン会議"を導入する企業が増えたことで、スケジュールが更に過密になりました。
ZOOMなど活用して定例会を行えば、クライアント先に訪問する時間も削減出来るため
30~1時間単位で(社内・社外の)ウェブMTGを行い、他の時間で運用改善を行います。
またWebマーケ業界に入ったばかりの方であれば、対面で気軽に聞ける人がいないので
自ら調べて試行錯誤し、余計に時間がかかってしまうというケースもあります。
私自身以前まではクライアント先に直接訪問していたので、電車での移動中などは
少しゆっくりできましたが、その時間がなくなって以前より忙しくなったと感じてます。
※より詳しくは>>『Webマーケティング業界で辛さを感じた瞬間』をご覧ください。
【工夫】Webマーケター(広告運用者)が激務を回避する方法
このようにやることが多いWebマーケターの仕事ですが、取り組み方次第では
"激務"になることを回避し、夜遅くまで残業せず、定時で帰ることは十分出来ます。
(手間がかかる仕事)作業効率化を意識
まず最初に大事なのは、手間だけかかる部分は「必ず自動化」をすることです。
例えば毎日数値をレポートの反映させる作業も、エクセルの関数などを活用し
自動化してしまえば自分で手入力する必要なく、工数を削減できます。
Webマーケターの仕事はあくまで"数値を分析して考える"ことなので
「頭を使わず手間だけかかる仕事」は、自動化できないか必ず調べましょう。
もしくはどうしても手動でしないといけない作業は、アウトソーシング(外注)か
社内の別メンバーに依頼したり、一人で抱え込まないようにするのも大事です。
(決済者と)信頼関係を構築すること!
そして、次に大事なのが「クライアントと上手く関係構築すること」です。
Webマーケティングの仕事で、作業が膨大になってしまう原因に一つに
- クライアントからの修正依頼
- クライアントへの結果の報告
などやり取りする回数が多いというのもあります。
もちろんお金をもらって仕事している以上、対応する責任があるのは事実ですが
「成果に繋がりにくい改善」や「あまりに工数がかかる作業」については、納期を調節したり
時には"今実施すべきことでない"と説明して、断るのもWebマーケターの役割です。
この時、上手く関係性が構築できていれば「○○さんがそう言うなら、信じて任せるよ。」
というように自分の言ったことに納得してもらいやすく、無駄な作業が発生しにくくなります。
(顧客毎の)利益×対応コストを把握!
そして「(毎月の)クライアント毎の予算と対応コスト」を常に意識することも大事です。
Webマーケケティングではお客様から毎月お金をもらって、様々な対応を進めていくのですが
"もらったお金以上"に"対応するコスト"がかかってしまうと、赤字社員になってしまいます。
もちろん厳密に把握する必要はありませんが、あまりに対応工数が増えてきている場合は
「今のご予算で、そこまでの対応は出来ません。」とはっきり断るのも大事なポイントです。
今Webマーケを担当しているお客様を、毎月のご予算が多い順番に並べ、その順番で
自分の工数を割り振る(予算が大きいお客様は工数を増やす)など工夫してみてください。
(あまりに激務であれば)上司に即相談
そして一人でどうしようもない場合は、すぐ上司に相談するようにしましょう。
上司や社長も自分の仕事が忙しいため、社員一人一人の対応している状況まで
細かく把握できてないことも多いで、言えばすぐ改善してくれることもあります。
また先ほどの話で、毎月もらってる予算以上に、対応コストがかかっている場合は
会社側からしても収支が合っていない案件に、更に人員を割くことはできないので
上司が交渉してくれたり、時にはそのクライアントの契約を解除することもあります。
ですので一人で抱え込まずに、何か困っていることはすぐ相談するようにしてください。
【マインド】Webマーケティング業界で消耗しない5つの心構え
ここまでWebマーケの仕事をする上で、意識してほしい「マインドセット」を紹介します。
実際にWebマーケターとして活動しており、最近ちょっと疲れてるなと感じてる方も
"今の自分の現状"と"今後のキャリア"を考えるために、是非参考にしてみてください。
(会社で働く)目的と期限を意識する
まずは、Webマーケの会社で働く「目的」と「期限」を明確に設定しましょう。
例えば
Webマーケを学んで将来的に独立したい
Webマーケを学んで収入を増やしたい
今後仕事に困らないスキルを身につけたい
など人それぞれ、Webマーケターになりたいと思った理由は違うと思いますが
- その目標を達成するために今何をすべきか?
- その目標をいつまでに達成したいと思うか?
一度考えてみてください。
その目標に対して、今の会社にて少しでも学ぶことがあるのであれば
多少忙しくても続けた方が、今後自分の理想のキャリアを実現するために役立ってきます。
ただ理想のキャリアを実現するために、もう今の会社で学ぶことがないのであれば
続けていても辛いだけなので、キャリアアップを目指して転職したほうが良いですね。
このように「自分の将来のためになっている」「少しでも目標に近づいてる」と
実感できれば、普段忙しいWebマーケティングの仕事も更に頑張れると思います。
(一人で)責任を抱え込み過ぎない!
そしてWebマーケの仕事では「一人で責任を抱え込み過ぎない」のもとても大事です。
極端な話ですが会社員として働く場合、私たちは企業に対して"労働力"を提供して
その対価として給料(=報酬)をもらってるだけで、それ以上でもそれ以下でもありません。
更にWebマーケターとしてお客様を担当してる場合、業務契約してるのはあくまで
"今いる会社"と"担当するお客様"なので、自分個人がそこまで抱え込む必要はありません。
Webマーケティングの仕事は、企業の売上を左右する"責任重大なポジション"であるため
一人で責任を抱えて体調を崩してしまう人も多いので、その点は注意してほしいですね。
(経営者)会社に依存し過ぎない意識
そして「会社に依存しない働き方」が、少しでも出来るようになると更に楽になります。
というのも会社員として働いて、毎月給料をもらうという働き方に完全に依存してしまうと
"夜遅くまで残業してほしい"など、会社からの無茶な要望も断りずらくなってしまいます。
Webマーケティングは知識・ノウハウがあれば、十分一人で稼いでいくことも可能なので
会社で学んだスキルを活かして、ブログ・SNSを運用したり、副業に挑戦してみてほしいです。
会社員として毎月の給料を増やすことは、その分責任も伴うので、非常に大変なことですが
(Webマーケを活用し)一人で収入を得るのは、正しい知識・スキルがあれば十分可能です。
またWebマーケティングに関する新しい知識を身につけたり、自分自身に投資することも
会社に依存しない働き方を実現するためには大事なことで、その分野で実績が出てくれば
より給料が良い・働いやすい会社に転職したり、将来的に独立することも出来ると思います。
※より詳しくは>>『Webマーケティングで副業を始める5ステップ』をご覧ください。
(社内・社外での)つながりを大事に
また「会社外でのつながりを増やす」とうのも、是非意識してほしいポイントです。
例えば担当するお客様や提携先の企業と、より良い関係性を構築できていれば
(今の会社より良い条件で)ヘッドハンティングのオファーが来ることは良くあります。
このように「この会社をクビになっても、他の会社でもやっていける」という自信が持てれば
仮に今すぐ転職しなかったとしても、日々の仕事が精神的に楽に感じられると思います。
私自身も会社員時代、取引先のお客様から、ヘッドハンティングのお話をいただいて
実際に転職はしなかったのですが、他の会社でもやっていける、という自信につながりました。
※より詳しくは>>『Webマーケティング業界のキャリアプラン』をご覧ください。
(温泉に行く)無理にでも必ず休もう
最後に、ありがちな方法ですが「無理にでも休む習慣」を身につけるようにしてください。
Webマーケティングは、お客様のサイトや広告を"今より少しでも改善する仕事"なので
やろうと思えばいくらでも作業が出てきますし、正直明確に終わりはありません。
だからこそ自分で区切りをつけて仕事を終わらせ、時には定時で家に帰るようにしたり
休日は無理にでも温泉に行って身体を休ませたり、自ら調整することが大事です。
もし体調を崩して仕事できなくなってしまった方が、お客様への報告ができなかったり
会社にとっては負担になるので、"休むことも仕事"と割り切る意識を持つようにしましょう。
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【Web広告代理店】Webマーケターの1日のスケジュールを紹介
それでは次に「Webマーケター(広告運用)の1日のスケジュール」を見ていきましょう。
"どんな感じで働いてるのか?"私の体験談も合わせて紹介するので、参考にしてみてください。
新卒で入ったWebコンサルティング会社
フルリモートで働いたWeb広告代理店
まず私は、Webマーケティングの会社を"2社"経験して今はフリーで活動しています。
(データチェック)広告管理画面の確認
業務内容
ホームページを分析して改善案を提案
Google・Yahoo!のリスティング広告配信
SEO対策の実施・検証・改善案を作成
Instagram・YouTube・TwitterなどSNS運用
担当していた業務内容は様々だったのですが、メインは「ネット広告の運用」でした。
Google・Yahoo!・Facebook・Instagramなど、Web広告媒体の配信手続きを行って
毎日データを確認しながら、より売上を伸ばせるよう、改善を繰り返す仕事です。
ですので毎回出社した後にすぐしたのは、各広告媒体の"管理画面の確認"ですね。
- 予算利用の進捗に問題ないか?
- 広告経由で何件成果が発生してるか?
- 広告のクリック率は何%か?
- 獲得単価(CPA)は高騰してないか?
など様々な視点でデータをチェックし、必要であれば改善を実施していきます。
(社内メンバーと)状況確認・改善会議
そして担当案件の状況について、毎日社内会議でチームに報告する必要があります。
「売上目標に対する進捗」や「お客様のコンディション」など、問題なければ良いのですが
何か困っていることがあれば、チーム内でアイディアを募り改善策を考えていきます。
Webマーケティングではこの、個人で抱えている案件の詳細をチーム全体で共有して
一人一人の知見・ノウハウを増やしていくのが、非常に大事な時間だと思ってます。
また新しい広告媒体を試しているメンバーがいれば、成果を情報共有してもらい
もし自分のお客様でも試せそうであれば、導入を提案するという流れになりますね。
(広告運用担当に依頼)入稿・改善作業
そして社内会議が終わった後は、自分が担当する案件の仕事に戻ります。
Webマーケティングの仕事では
お客様と直接やり取りする「Webマーケター」
広告の入稿作業を対応する「オペレーター」
クリエイティブを作成する「デザイナー」
のように担当案件ごとに、仕事を割り振って分担しているケースがあるのですが
もしWebマーケターとは別に、広告運用者(オペレーター)がいる場合は
その人に各広告媒体ごとに「改善してほしい内容」を一つ一つ指示を出します。
もしオペレーターが社内にいない場合は、自分自身で広告管理画面を触って
改善策を実施して、終わった後にクライアントに報告する流れになります。
(必要に応じて)クリエイティブを作成
次に広告を運用していると、新たにクリエイティブを作成する機会もあります。
例えば、クリック率が低い(ユーザーにとって興味を持たれにくい)バナーは
他のクリエイティブに差し替える必要があるので、その際はデザイナーに依頼します。
私の今までの経験上ですが、Webマーケターがデザイン作成まで携わることは少なく
基本的には「新しい広告用のバナー作成」は、デザイナーの人が対応してくれます。
また最近ではYouTubeなど活用し、動画を配信したいと相談もらうケースも増えてます。
その際は"動画制作担当"の方に依頼し、広告配信用の動画をつくってもらう必要がありますね。
(週次・月次)報告用のレポートを作成
そしてWebマーケターは広告の運用結果に関して、週次・月次で報告する必要があります。
- 先週/先月のサイトのアクセス数は?
- 先週/先月の売上はいくらだったか?
- 広告費は合計でいくら使ったのか?
- 目標に対して進捗通り進んでるか?
- 改善すべきポイントはどこなのか?
など施策の結果(今後の方針)を、クライアントに対して分かりやすく説明していきます。
目標通りに成果が出ていれば良いのですが、もし思うような結果が出ていない場合は
「改善すべきポイントはどこか?」とことん考え抜いて、それも報告内容に加えます。
この報告用のレポート作成に関しては、最初慣れないうちは大変だと思いますが
ある程度フォーマット化してしまえば、そこまで時間をかけずに片づけられます。
(日報を書いて)明日やるタスクを整理
そして明日やるべきタスクを確認して、日報を書けばその日の仕事は終了です。
お客様との打合せが長引いたり、レポート作成に時間がかかってしまったり
予定通りに作業が終わっていないと、その分残業する時間も長くなってしまいます。
ただ私自身は"納期が今日中"でよほど急ぎの仕事がない限り、明日に回すようにしていて
(遅くまで残って)次の日の稼働が辛くなると、余計に仕事が捗らなくなってしまうので
そこは自ら「各タスクのスケジュールを調整」するように意識していましたね。
【私の体験談】日中は忙しいが出勤→定時退勤が基本だった!
ここまで「Webマーケターの仕事は本当に激務なのか?」について解説しました。
正直最初はWebマーケのことを勉強したり、仕事自体に慣れていないこともあるので
日中は忙しく稼働して、夜は少し遅くまで稼働するというケースもあると思います。
ただ慣れてくれば「毎日定時退社」することは十分可能で、実際私もそうでした。
もしWebマーケティングの仕事に興味があって、まだ分からない点がある方は
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